ガラスセラミック
ガラスセラミックスは透明性がある「長石」が主成分。他の素材と比較して、高い透明性を持っているので、
色調再現に優れています。ガラスセラミックのみのものの場合、ブリッジ以外の、インレー(詰め物)、ラミネートベニア、
クラウンを制作することが可能です。
ガラス含有量が50%~60%と多くで審美性に優れている
・長石系セラミック VITA MarkⅡ/CEREC Blocs (120MPa程度)
・リューサイト強化型セラミックIPS Empress (160MPa)
高強度ガラスセラミック
ガラスセラミックスの中には「二ケイ酸リチウム」が主成分の強化型ガラスセラミックスという素材があります。
ニケイ酸リチウムは曲げ強度360~400MPa(メガパスカル)を有するセラミックス材料で、高い耐久性を持つ素材です。
ガラスセラミックの曲げ強度がだいたい100Mpaほどであることを考えると、かなりの強度なのがわかります。
ただ、耐久性はありますが透明感はガラスセラミックには劣るのです。
CAD/CAMで削り出した後に熱処理が必要で、熱を加えプレスして制作されます。
1歯欠損Br③4⑤まで、連冠OK(プレスは不可)
(ガラス含有量が少ないので審美性は落ちるが強度を上げたタイプのガラスセラミック)
・リチウムニケイ酸ガラスセラミック
IPS e.max (500MPa)
ジルコニア
酸化セラミック(ジルコニア)
ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで、人工ダイヤモンドともいわれています。ジルコニアは主に宝飾品に使用されていましたが、
近年では歯科治療でも使用されるようになりました。人工ダイヤモンドと呼ばれることからもわかるように、強度と耐久性に優れています。
また、他のセラミック治療と同様に審美性に優れており、金属アレルギーのリスクもありません。ジルコニアは加工が難しい素材ですが、
近年の技術の進歩によって天然歯に近い白さと透明感に仕上げることができるようになりました。
酸化セラミック(ジルコニア)/2歯欠損大臼歯も適応、連冠OK
・高透光性ジルコニア(800~1300MPa)クラレノリタケ、Ivoclar
ハイブリッドレジンブロック
ハイブリッドレジンブロック(レジンにフィラーを配合したブロック) ハイブリッドレジンVITA ENAMIC (160MPaだが粘りが有る/保険適応外) CERASMART 、KATANA AVENCIA他 (保険適応) (200~300MPa) ハイブリッドレジンとは、レジンにセラミックの粉末を混ぜ合わせることで、レジンの弱点である脆さ(割れやすさ)を改善させた材料です。
アクリルレジン
アクリルレジン(PMMA100%) ポリメタクリル酸メチル樹脂 Telio CAD (130MPa) VITA CAD-Temp (80MPa)
PEEK 他
PEEK他/日本未承認
・エンジニアプラスチック